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Ah. Christmas (鈴音、モン太)

「セーナ。
明日のパーティね、まも姉とドレス着ようって言ってるんだよ」
「へーえ、すごいね」

クリスマスについて鈴音がセナと交わした台詞はそれだけ。
もっとさ、「どんな色?」とか「たたた丈はみみみ短いのかなー」とかさ、興味持ってくれたっていいのに!
「パーティの後は予定ある?」とかさ・・・。
いっつもアメフトアメフトアメフト。
そりゃあ、アメフトしているセナが一番かっこいいけど。
っていうか、それ以外の時はそんなにかっこよくない・・・ううん、あれはかわいいの!うん、そう、そう。
格好いいとこも、かわいいとこも、情けないとこも、みんな好き。
だけど・・・だけどさ。


全然、気持ちに気がついてくれないとこは

キライ




--------



セナが栗田先輩に呼ばれて部室を出て行った後、鈴音がなんか下向いてた。
さっきまで楽しそうだったけどな。
明日はまもりさんと二人でドレスを着るって言ってた。
おおおお、俺はべつに、なんにも想像してないぜ!
まもりさんのドレスが真っ赤で、すすすすっっげースリットが入ってきれいな足が見えてたらどうしよう!なんてそんなっ!!
はっ、妄想MAXしてる場合じゃない。
しっかしセナももーっちょっとこう、よぉ。男気みせるっつーかさぁ。
鈴音が言って欲しいことなんて横で見てた俺には丸わかりだったのによぉ。

「明日、何着るんだ?」
「・・・モン太。えっとね、まも姉はロングドレスにするって言ってた。この間、二人で見に行ったんだ。オフホワイトのね、すっごくきれいなの」
「お前だよ、お前は何着るんだよ」
「私?え?私のこと、聞いてたの?」
「あったり前だろ」
「モン太はまも姉にしか興味がないと思ってたよー」
「そそそそりゃ、まもりさんは好きだけどさ。・・・話したかったんだろ」
セナに、とは言わなかった。
鈴音は俺の言わなかった言葉に気がついたらしく、小首を傾げて上目遣いで俺を見上げた。
おい、やめろ。なんかドキドキすんだろ。
「モン太にさえわかるのにねぇ」
さえ、は余計だっつーの。俺はセナほど鈍くないぜ。
それから鈴音はずーっとセナの文句を言っていた。
うれしそうに笑いながら。ちょっと頬を染めたりして。
本当にセナが好きなんだな。
そんなにセナのこと見てるんだな。

俺がMAX応援してやっから。
落ち込んだ顔はすんなよ。
俺の繊細な胸がチリチリするからよ。

女性を守る男、雷門太郎だぜ!

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