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僕が集合場所に着くと、陸以外は全員来ていた。
「おはよう、セナ」
雲水さんがすぐに気づいて挨拶をしてくれる。
「おはようございます」
「おっはよ」
「おはよー」
「おっす」
挨拶を交わして時計を見る。
時間まであと5分。
最近は陸の寝坊も少なくなったので、きっともうすぐ来るだろう。
そう思いながら今日の試合について皆で話をしていると、ぎりぎりになって陸が到着した。
「すみませんっ遅れました」
「遅れてないぜ、陸」
陸に返事をしたモン太がそのまま固まった。
「りりりく、その人たちは?」
僕は思わず瞼をパチパチと動かしながら陸とその周りを確認した。
「えーっと、アメフトを観たいっていうので」
「よろしくお願いしまーす」
陸の後ろに並んでいた女の子4人が笑顔で挨拶をしてきた。
「よよよよよよろしくぅ」
他の人が挨拶するのに合わせて、僕も小声で挨拶を返しす。
「イタッ」
なぜか横に立っていた鈴音に足を踏まれた。
なんで?と思って鈴音の顔を見たけれど、そっぽを向いている。
「全員そろったな。では、行こう」
雲水さんは人数が増えたことを気にもせず、先頭に立ってスタジアムに向かった。
僕も後に続こうとして、モン太に肩を掴まれる。
「なに?」
「あーっと、人が多いからさ、はぐれないようにしようぜ」
モン太はそう言って、鈴音を僕に押しつけてきた。
ぎゅーっと押されて、鈴音が僕の左腕にしがみついてくる。
「もももモン太、鈴音がつぶれるよ」
「悪ぃ悪ぃ。とにかく行こうぜ」
モン太は自分が引き留めたくせに、僕たちの前を歩き始めた。
「ほらっ、行こうっ」
鈴音は腕を絡めたままで僕を引っ張る。
入り口に向かって人波が集まっていた。
確かに、はぐれないようにした方がいいかもしれない。
引っ張られるままに僕はスタジアムの中に滑り込んだ。